莉佳の不思議な冒険
日常
一階に行くと、母親が作った朝食がテーブルの上にあった。
「おはよう。コンタクト入れた?」
「いいや、まだ。」
「そこにあるから入れなさい。」
そう言ってカウンターを指差した。
「わかってる。」
コンタクトを入れ終わると、私は席には着かずに、洗面所に向かった。
ベーコンエッグのいい香りがしている。
わたしのお腹がキューっと鳴った。
だかしかし、ここで食べてしまうと間に合わなくなってしまう。
クリーンと書いてある歯磨き粉をとると、歯ブラシを手に取り、歯を磨いた。
1分ぐらいたって、磨きあげると、うがいをし、顔を洗う。
「冷たっ!」
やっぱり冬の水は嫌いだ。
風呂場の方に行って、備えつきの鏡で全身をチェックする。
「よし、大丈夫。」
そう心の中でつぶやくと、私は台所にあるバッグをとりにいった。