莉佳の不思議な冒険
まりちゃんが南さんの背中を叩いている内に、南さんは泣き止んできた。
話題は移り変わり、古賀美ちゃんの悪口になっていた。
古賀美ちゃんとは、私達のグループのメンバーのひとりで、なぜだかいつも女子から嫌われていた。
と、なんと、そこに、まりちゃんも加わっていた。
まりちゃんは、古賀美ちゃんを裏切ったのだ。
そこに、間の悪いことに古賀美ちゃんが放送室から帰ってきた。
彼女は放送部なのだ。
「古賀美さん、言っといた仕事、やっといてもらえる?」
古賀美ちゃんは笑いながら答えた。
「私の好きなようにしていいんなら、やっといてもいいけど。」
「古賀美、よろしく。」
まりちゃんが言った。
と、そこに、宮城さんが帰ってきた。
「そうそう、変顔写真陸部で回されてるんでしょ?」
私は嫌な予感がした。クラスマッチの時、集合写真を撮るときにみんなで変顔をしたのだ。
私は結構思いっきり変顔をしていた。
その時、授業終了のチャイムが鳴った。