~私が愛したのはひだまりみたいな王子様!?~
蛍side
渡さない
今日あったやつなんかに、初めて好きになった子を渡すものか
「蛍、顔怖いよ」
両親と両親が元々仲が良く、産まれたときから一緒だった福井桃は俺を叩きながら笑い出す
「あ~笑った笑った」
「桃、力弱い」
何か子猫に叩かれてるみたいだった
「悪かったですねー」
桃はモテる
俺から見ても綺麗だと思うし
「次体育だ。嫌だなぁ私の嫌いなバスケだよ」
「俺サッカー」
桃は頭いいけど運動は出来ない
「あれ、蛍って体育秋くんと一緒じゃ…」
「…」
マジですか…
あいつと!?
「まぁ、優梨のこと好きなのは中学んときから知ってるよ」
う…めっちゃバレてる
「秋くんも気付いてなさそうだけど優梨のこと好きだよね」
多分…嫌、絶対にあいつは優梨ちゃんが好きなんだ