～私が愛したのはひだまりみたいな王子様!?～

だからこそ俺は負けられない


「ていうか、優梨大丈夫なのかなぁ」


「何が？」


「今日、放課後ー」

桃に説明してもらって驚きで目を見開いた


「大丈夫なのか？」


「薬は飲んでるみたいだから大丈夫だと思うけど…」

薬飲んでても完全に大丈夫って訳じゃない…


「秋くんだから大丈夫だよ。何かあったら連絡してくれると思うし」


「もう連絡先交換したのかよ」


はえーな。相変わらず


「やっぱり蛍って私と優梨の態度が何か違う！」


「一緒」


「違うから！」


あーはいはい。桃とはいつもこうだ。


嫌いなんかではない。


むしろ好きだ。俺をずっとささえ続けてくれた子だから…

それよりも。

「蒼太か…」

「優梨と蒼太くんは本当に仲良かったよね」


もう三年か…
お前が居なくなってから、優梨ちゃんは一人で頑張ってるよ


ちゃんと見ておけよ…蒼太

お前のためにも俺は優梨ちゃんを好きでいるよ。ずっと…

優梨ちゃんも俺の気持ち…聞いてね


好きだよ。



優梨ちゃん


ずっと前から

俺は


君だけだ…