~私が愛したのはひだまりみたいな王子様!?~
心配させちゃった…
それにしても、さっきの頭痛は…何なんだろう
「起こしちゃってごめんね」
「起こさなきゃ学校案内出来ないじゃん」
…そうだった学校案内しないと!
「行こう!早くしないと日が暮れちゃう!」
私は秋くんの手を引っ張り、教室の外へ出た
まずは三階から案内…っと
「ここは音楽室で、その横が第2音楽室ね」
「ふーん」
「ここは…」
私は頑張って案内するけど秋くんはずっと“ふーん”しか言わない
「ちょっと、秋くん…」
「何?」
「つまらなさそうだね」
「うん。つまらない」
こっちは一生懸命案内してるんですけどー!?
「優梨と二人きりになるために案内してもらってるだけだもん」
「…っ////」
かぁ~っと熱が顔に集まってる
…絶対今顔真っ赤だ。
「優梨…照れてる?」
「て、照れてないよ」
丸分かりの嘘をつく
「ふふっ」
「わ、笑わないでっ////」
「可愛い」
え………?