~私が愛したのはひだまりみたいな王子様!?~
「少し濡れても大丈夫?」
「私は大丈夫だけど…」
「ならいくよ!」
そう言って秋くんは私の手を引いてどしゃ降りの外へ飛び出した
-ポタッポタッ
「凄い濡れた…」
「ここどこ?」
「俺んち」
えぇぇぇぇぇ!?
「私帰るね…!」
「タオルくらい貸すから、入って」
そう言ってカギを開けた
「あら~秋、おか…」
「母さん、ただいま。ほら早く」
そうして私は入ってしまった
「どうしたの!?びしょ濡れじゃない…!それにその子…」
「あ、風川優梨って言います!」
「優梨ちゃん…秋のか「のじょじゃないから」
それを聞いて何でかしょんぼりしてる秋くんのお母さんが私達にタオルを持ってきてくれた
「優梨ちゃんお風呂入っていって」
「え!?いいです!大丈夫ですよ!」
「だーめ。風邪引くから…」
「俺も濡れてんだけど…」
「二階にもお風呂あるでしょ…すぐ沸かしてあげるから」
何か話が勝手に進んでるんですけど…
「あ、あの…」
「大丈夫よ!風邪引いちゃいけないし。ほら上がって!」
と無理矢理上がらされてお風呂場に連れていかれた
「濡れてるのはそこいれてね。下着は私の新しいのがあるからあげるわね」
「そこまでしてもらわなくても…」
お母さんは嬉しそうに私に話しかけている
「秋が初めて連れてきた子ですもの…!嬉しいわぁ」
秋くんが初めて家に連れてきたのが…
私?