~私が愛したのはひだまりみたいな王子様!?~
「え?辞書?また、忘れたの蛍。」
「机に置いてきた」
え…それは…
「それを忘れたって言うの!」
うん…私もそう思った…
「はぁ、はい。辞書」
「ん、ありがと」
蛍くんは桃の頭にポンッと辞書をのせて言った…
ていうか、さっきからすごく注目されてるんですけどー!!
まぁ、これだけ美男美女が話してたら…ね。
桃と蛍は有名だしなぁ…
付き合ってる…とか、言われてるし…
まぁ、あれは噂だけどね…
桃には好きな人がいるしね~ふふっ
-キーンコーンカーンコーン
「やばっ。桃、辞書サンキュー!優梨ちゃんもまた後で!」
「はいはい…」
「バイバイ!蛍くん」
蛍くんが“また後で”と言ったのは、私と桃と蛍くんはいつも三人でお昼ご飯を食べてるから言ったんだ。
まぁ、そのときも二人は軽い口喧嘩してる。(桃が蛍くんにワーワー言ってるだけだけどね)