~私が愛したのはひだまりみたいな王子様!?~


「泣いてたよな…」



そう思うと胸が痛んだ


自分で撒いた種なんだ。


俺は部屋を飛び出していた


「優梨!」



「秋、優梨ちゃんなら帰ったわ」



「かえ…った?」



「急にね。“帰ります”って言って」



「一人で帰ったのか!?」



「お父さんが車で送ってる」



親父が…

俺のせいで、俺が勝手に優梨を傷つけたから…



「秋。あなた何かしたの?」


「…」



思いあたるのは一つしかない


「俺が…」



俺は母さんに全てを話した


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