~私が愛したのはひだまりみたいな王子様!?~
「ゆ…り!…優梨目を覚ましてぇ!」
「も…も?」
「優梨!?やっと…目を開けた…」
うっすらとしか見えないけど、桃が泣いている
「ここ…病院?」
「そうだよ。優梨、急に倒れて…」
そっか…だから、病院にいるんだ
「待ってて!」
「どこいくの?」
「皆のところ!優梨の目が覚めたって皆に伝えなきゃ!!」
そう言って桃は走って病室から出ていった
「大袈裟だなぁ」
病室で一人で笑みをこぼした
「…それより、あれはなんだったんだろ?」
永井蒼太…確かに彼はそう言った。
でも…どこかで聞いたこと…あるような?
【俺はもう優梨を幸せにすることはできない】
私を…幸せに…?