フキゲン課長の溺愛事情
「だって……私、和田さんと違って……ぜんぜん……女らしくない……」
「璃子ほど魅力的な女性はいないよ」

 熱情のこもった目でまっすぐ見下ろされ、璃子は顔を背けた。その首筋に達樹がキスを落とす。

「あぁっ」

 背筋がゾクリとして、反射的に甘い声が漏れた。

「毎朝、璃子にキスしないようにするために、どれだけ自制してたと思う?」
「じ、せい、して、たんですか……?」

 達樹が唇を触れさせたまましゃべるので、彼が言葉を紡ぐたびに、璃子の背筋をゾクゾクとした刺激が駆け上がった。

「そう。璃子と一緒にいると癒やされる。そそられる。いじめたくなる……」
「いじ、めたく、なるって……なに……」
「こんなふうに」

 達樹の舌が首筋を這い、璃子の口から泣き出しそうな喘ぎ声が漏れる。

「璃子を啼かせたい」
「たつ……き……」
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