フキゲン課長の溺愛事情
達樹の低い声が振ってきて、璃子の唇にチュッと小さくキスが落とされた。
「もうお昼過ぎちゃったじゃない。『新婚旅行初日だから手加減しておく』って言ったのに」
璃子は小さく唇を尖らせて達樹を見た。
「無理だな」
達樹があっさり言った。上体を起こして汗ばんだままの肌を璃子に重ね、再び唇にキスをする。
「無理ってなにが?」
「璃子を目の前にして自制しろって方が無理なんだ」
璃子の顔を囲うように両肘をつき、彼女の髪をすくようになでた。
「どうしようもなく愛してる」
愛おしむようにキスされて、璃子の胸に熱いものが込み上げてきた。その熱い想いはあふれ出しそうに胸の中で膨れあがる。
会社の同僚や家族、友人たちに祝福されたことも幸せ。ずっと行きたかったスウェーデンに新婚旅行で来られたのも幸せ。今日と明日、市内を観光して、明後日には達樹が関わったエコタウンを見学させてもらえることも幸せ。
「もうお昼過ぎちゃったじゃない。『新婚旅行初日だから手加減しておく』って言ったのに」
璃子は小さく唇を尖らせて達樹を見た。
「無理だな」
達樹があっさり言った。上体を起こして汗ばんだままの肌を璃子に重ね、再び唇にキスをする。
「無理ってなにが?」
「璃子を目の前にして自制しろって方が無理なんだ」
璃子の顔を囲うように両肘をつき、彼女の髪をすくようになでた。
「どうしようもなく愛してる」
愛おしむようにキスされて、璃子の胸に熱いものが込み上げてきた。その熱い想いはあふれ出しそうに胸の中で膨れあがる。
会社の同僚や家族、友人たちに祝福されたことも幸せ。ずっと行きたかったスウェーデンに新婚旅行で来られたのも幸せ。今日と明日、市内を観光して、明後日には達樹が関わったエコタウンを見学させてもらえることも幸せ。