いつまでも君と
いつも笑顔で元気づけてくれる真騎の顔からは笑顔が減っていた。

「ゆあ…もう俺、あと1ヶ月もたないかもしれないんだ。」

……え?

「大丈夫だよ!そんなこと思っちゃダメだよ!私だってもうすぐ医者になるための大学だって行くし!
お願いだから待っててよ…私が絶対なおしてあげるのに…。」

「でももう分かるんだよ、自分の死ぬ時って…。今までありがとう。死ぬまでにこれだけは言いたいから。」

なんて言って軽く笑った。
でもその顔に本当の笑いは一切なかった。
真騎の目も潤んでた。
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