君を想う

「そうなんですか。良かったですね、今の話しを瞳子さんにしてもいいですか?瞳子さんもずっと心配していたんですよ」


「構わないけど」


「コーヒー淹れてきますね」


戻ったら直ぐにさっきの話しを瞳子さんに教えてあげよう。


「瞳子さんコーヒー淹れてきました」


「どうだった?二人の様子は」


「瞳子さん安心していいですよ。藤崎さんの仕事は大丈夫なようです」


「そう、良かった……。でも、仕事は大丈夫だなんて良くそこまで分かったね?」


「……喫茶室に行ったらちょうど、来客が電話していていなかったんです。それで本人に直接聞いてしまいました」


「そうなの?私達には関係ない事なのに良く話して貰えたね」


「私も聞いたあとで余計な事だったかなと思ったんですけど瞳子さんと二人で心配していたって言ったら話してくれました」


「そう、とにかくホッとした。そろそろお昼か。今日来てくれるのは長橋さんだったかな―――――」


長橋さんが来ると瞳子さんはお昼を取りに行った。




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