君を想う


暫くして田辺さんは飲み物を持って戻た。そのすぐ後に映画ははじまった。

「間に合って良かったです。これ、どうぞ」

飲み物を渡され受け取った。


「ありがとうございます」

恋愛映画でちょっとコメディーな場面もあり楽しく見れた。


「映画のラスト良かったですね」

「はい、感動しました。田辺さんは恋愛映画は良く見るんですか?」


「いい映画だったらアクションでもなんでも見ますよ。今日は好きな俳優さんが出ていたものだったので見れて良かったです」

だから、あんなに気合いが入っていたのか。


「男の人って恋愛映画は苦手だと思っていたんですけど、そんなことないんですね」


「周りの友人は、映画を見るなら恋愛よりアクションやホラーがいいってやつは結構いますよ。自分は変わってるのかな……」


余計な事を言ってしまったかも。

「あのっ、すみません。変わっているなんて、そんな事はないです。人それぞれだと思うから」


「あなたが謝る事はないです。僕の方こそすみません変に気を使わせてしまって」


映画を見る前に待ち合わせした場所に着き田辺さんとは分かれてそのあと電車に乗り帰った。









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