君を想う


お昼を外で取り、戻って来ると。
瞳子さん外線からの電話で話しをしていた。


『それでは営業部の担当の者に代わりますね。えっ?』


手伝いに来てくれていた総務の長崎さんと交代した。


『藍川ですか?今、席を外してまして』


私のことを話しているようだった。
誰だろう。


『申し訳ありません。
この電話は私用には使えないので後で藍川の方から電話をかけるようにします。差し支えなければ携帯の電話番号教えてもらえますか?』


『確認させて下さい。―――――ですね。分かりました。間違いなく伝えます。はい失礼します』


「瞳子さん、今の電話は田辺さんですか?」


「これっ。田辺さんの携帯の番号」

瞳子さんからメモを渡された。


「田辺さんが、里奈と話したいって言ったんだけどここは私用禁止でしょ。今から電話掛けてきていいよ」

「えっ、でもお昼休みの時間は終わったし仕事帰りにしてみます」


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