男と女と友情と
男と女と友情と
壁際に追い込まれた私は、目の前の男の顔を冷たい目で見つめた。
焦りと後悔の表情が見られるが、それは目の前の男の責任である。
「本当にすまなかった!謝って許される事じゃないけど俺はお前を愛してるんだ。」
「へぇ…愛してるなんてよく私に言えるよね?裏では裏切っといてバレたら許してほしい?笑わせないでよね?てか私は怒ってなんかないしあんたとはもう終わっただけで今から私達はただの同期!話はこれだけだし離してくれる?」
私は冷静に目の前の男に言った。
「優香…夏美とは飲んだ勢いで寝てしまったけど好きとかそんなんじゃなくてっ」
そう言いかけたが私は話しの途中に割って入った。
「あんたにその気がなくても夏美にその気があったら?いくら飲んだからって夏美の気持ちを考えた事、ある?飲んだから無かった事にできるとは私は思わない。それに私はあんたとはもう付き合えないから!」
そう言って掴まれていた手を外してその場を立ち去ろうとしたが、また腕を掴まれて壁に強く抑えつけられた私の体は身動きがとれずそのまま強引にキスをされた。
だが私は男の唇を噛んだ。
「いっ!」
「キスなんてしないで?もう終わったの私達は…サヨナラ」
そう言って私は本当に立ち去った。
「優香っ!」
そう叫ぶ声が聞こえたが私はそのまま立ち去った。