卑怯だよ!
嘘
結局、1人じゃ決めかねて何も買う事ができずに私はする事もなくなって家に帰る為に駅前のバス停に向かった。
駅前通りまで買い物の為だけに出てきた私はまた高校の前を通って家に帰る事になる。
もしかしたら鷹斗はまだ学校にいるんじゃないかなぁと思い付いた私は制服のポケットの中から携帯を取り出す…つもりだった。
駅前通りと垂直に交わる裏通りの路地に鷹斗らしき人とどう見ても真紀らしき女の子。
並んで歩く2人はその右手にあるカラオケボックスに入って行く。
私が鷹斗を見間違うはずなんてない。
でも確かめずにはいられなかった。
足がもつれそうになる位に心臓が早鐘のように脈打って、息切れしながらカラオケボックス前に着いた。
ここには前に来た事あるからわかる。
入口から右手に受付があって入ったばかりの今ならそこにいる2人が見えるはず。
.