卑怯だよ!
鷹斗の事は先に真紀が好きになったんだという事。
その時、私が横槍を入れたから鷹斗が私に告って付き合う事になったんだという事。
「だから私が親切に鷹斗に“ホント”の事を教えてあげたの。」
「卑怯だよ!」
「卑怯なのはどっちよ?
私は1年間も鷹斗を好きなんだからね。
返してよね。」
そう言い捨てられ切られた真紀の電話。
張っていた糸がプツンと切れたように涙で視界がぼやけていった。
1年前に鷹斗を意識してなかった頃の私の言葉は今も有効なの?
鷹斗をよく知る前に私は真紀の気持ちを知っていたら、素直に応援してたよ。
真紀の気持ちを知ってしまったとしても鷹斗をこんなに好きになってしまっているのは…付き合い続けるのは卑怯な事ですか?
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