SEXY-POLICE79
さぁ堕ちろ。闇に堕ちろ。
そして扉を開くんだ。

桐野はわめいた、これ以上思い出ささないでくれというように必死に拒んだ。

「桐野くん…」

君はたくさん辛い思いをしてきたんだね。
そしてそれを誰にも悟らせることなく全部一人で抱え込んで、苦しんできたんだね。


須田は予備で仕込んで置いた小型拳銃を手に檻の鍵を撃ち砕く。

両手を塞がれなくて良かった。須田は直ぐに桐野に銃口を定める。

桐野はそれでいい、と目を閉じる。

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