SEXY-POLICE79
あの冷徹非道な速水秘書が相手の仕事を手伝うなんて…何かあるのか。すごく嫌な予感がするのは気のせいか。草間は後で何かとばっちりをくらいそうな予感がしてならない。
「それはさて置き、仕事です。すぐに課長室に来てください」
仕事と聞いて草間の表情が変わる。秘書速水に案内されるまま、課長室を訪れる草間に課長近藤の声がドア越しに放たれた。言われるなり扉を開けると、課長近藤が険しい目つきで机に並ぶ何枚もの殺人写真を見ていた。草間、速水も近づきその写真を見やる。
「いま京都の貴船神社で起きている殺人事件だ。この通り皆何者かに噛まれたような傷痕がついており身体中の血液が失われている」
「殺人…ねぇ」
草間は一枚の写真を手に被害者の首に残る歯形を見る。二本の歯形。人間に噛まれたにしては明らかに歯数が少ない、それに…写真に僅かに映った―――。
「それはさて置き、仕事です。すぐに課長室に来てください」
仕事と聞いて草間の表情が変わる。秘書速水に案内されるまま、課長室を訪れる草間に課長近藤の声がドア越しに放たれた。言われるなり扉を開けると、課長近藤が険しい目つきで机に並ぶ何枚もの殺人写真を見ていた。草間、速水も近づきその写真を見やる。
「いま京都の貴船神社で起きている殺人事件だ。この通り皆何者かに噛まれたような傷痕がついており身体中の血液が失われている」
「殺人…ねぇ」
草間は一枚の写真を手に被害者の首に残る歯形を見る。二本の歯形。人間に噛まれたにしては明らかに歯数が少ない、それに…写真に僅かに映った―――。