SEXY-POLICE79
「よし。セット完了っと」

きもだめしで先頭をきった大学生、米村克哉(よねむらかつや)はポテチを神社前にセットして、御神木を一周して帰ろうと歩いていくと、御神木の前に人が立っていたのだ。時間は深夜、もう一時を回るころか不審に思った克哉は、人影に近づいて声をかける。

「あ、あの~。ここで…――!!」

がぶっ。
首筋にはしる鋭い激痛に、克哉の悲鳴が響く。喰いちぎられていく肉に、吸われていく赤い血。そう、まるで吸血鬼のように。

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