SEXY-POLICE79
女の子に迫る目に見えない化け物の存在。言葉よりも先に火龍は体が動いた。何かに噛まれたような鋭い痛みに、赤い血の色が小さな女の子に大きな衝撃を与える。
揺すぶっても起きない人間の体、どんどんつめたく冷えていく人間の体温。

「おにいちゃん…」

返事はない。
女の子は泣いた。
そして涙は、かれることはなかった。





            ☆☆☆







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