SEXY-POLICE79
「ほんとにここであってんのか?こねーぞ」

先に京都に向かっているはずのパートナー、しかしその場所にパートナーとおぼしき人は見つからない。

「へんですね~確かにここで合流のはずなんですが」

さすが女性に人気のあるお店とあって男性の姿がまったく見られない。女の子たちが口々に何か小声で話しているのが聞こえる、男草間は早くここから脱出したいといういたたまれない気分に追い込まれるが離れるわけもいかず女の子たちの話声を無視してやりすごす。

しかしいくら何でも限界というものがある、草間は早く来てくれと心の中で神頼みだ。と、そこへカウンターの女性が草間の目の前にフルーツショートケーを置いてくれた。けれど、頼んだ覚えはない。

「オレ、頼んだ覚えないんすけど」

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