SEXY-POLICE79
倶召神の自分の呼ぶ声で我に戻った草間。振り返ると倶召神が重たそうに自分よりも大きい人間を抱えていた。 衣服は水にでも浴びたのか、びしょびしょに濡れて髪も少々乱れきっている。草間は息があるか確認した後にそのうっとうしそうな前髪を掻き上げる。男にしてはやけに綺麗な顔立ちであった。
「で、どうすんだよ。人間なんて連れて行けねえぜ」
帰り道には警官がわんさといる今のこの場所でも、いつ警察官が見回りに来るかわからない。それに自分には呪祖の事と殺人事件についての仕事がある。はっきり言ってお荷物だ。けれど殺人現場にせっかくの生存者を放って置くほど冷徹ではない草間は、術を使ってその人間の姿を見えなくさせる。
「ひとまずその人をホテルかどこかに連れて行きましょう。気がつけば事件のことについて話も出来ますし」
「そうだな」
気がつけばもしかしたら殺人事件の犯人も目撃しているかもしれない。草間は一旦彼を連れて貴船神社を離れ今日宿泊予定のホテルへと飛ぶ。担ぐにしても草間より背の高い体つきにがっちりとして凛とした男性。
なぜこの男はあんな所で倒れていたんだ、草間はそれが不思議に思ってならない。
草間はもう一度彼の前髪を掻きあげる。どこかで見たような顔立ち、でも一体どこで?草間が記憶の糸をたどっているなか倶召神が突然声をあらげた。
「で、どうすんだよ。人間なんて連れて行けねえぜ」
帰り道には警官がわんさといる今のこの場所でも、いつ警察官が見回りに来るかわからない。それに自分には呪祖の事と殺人事件についての仕事がある。はっきり言ってお荷物だ。けれど殺人現場にせっかくの生存者を放って置くほど冷徹ではない草間は、術を使ってその人間の姿を見えなくさせる。
「ひとまずその人をホテルかどこかに連れて行きましょう。気がつけば事件のことについて話も出来ますし」
「そうだな」
気がつけばもしかしたら殺人事件の犯人も目撃しているかもしれない。草間は一旦彼を連れて貴船神社を離れ今日宿泊予定のホテルへと飛ぶ。担ぐにしても草間より背の高い体つきにがっちりとして凛とした男性。
なぜこの男はあんな所で倒れていたんだ、草間はそれが不思議に思ってならない。
草間はもう一度彼の前髪を掻きあげる。どこかで見たような顔立ち、でも一体どこで?草間が記憶の糸をたどっているなか倶召神が突然声をあらげた。