SEXY-POLICE79
警察官は自分を見つめる草間の顔をみる。この青年が自分を助けてくれているのか、痛みがなくなって息苦しさもなくなってきた。
青年の後ろ隣にいるあれは鳥か、鳥が飛んでなんか言葉もしゃべってる…。しゃべってる?鳥が!?
「な!なんで鳥が言葉しゃべってるんだ!!」
警察官の言動に草間は、笹木は、鳥の倶召神は、え??と愕然。草間と笹木は実体を高めているから見えるとして倶召神にはそんな機能はなく万人の人間には視ることはできない。が、警察官にはみえている……。まさか…あるのか。
「そのまさかデスね。私の姿、彼に見えているみたいデス」
横からけろりと言いのける倶召神に、草間はがくっと頭に鉛をのせられた気分だ。警察官は首をすこし傾けて、変なのかという顔色を浮かべている。草間はどうすんだよと倶召神に助けぶねを出す。当然のように上からおそらく記憶隠蔽命令が下されるだろう。だが、消したところでチカラのある人間が無事でいられる保障はない。倶召神が見えるということは他のあらゆるモノ、異形のモノたちがその目に見えていることになる。それだけ倶召神がみえるということすごいことなのだ。しかし感心を抱いている場合ではない。草間はどうすると眉間にしわを寄せる。
「これは…」
「ここでいったい何があったんだ」
霊気の絶たされたこの貴船神社で一体何が。警察官は現状を把握仕切れていないのか、倒れた警備員もしくは後輩の体を揺する。反応はもちろんない。皆瘴気にさらされて意識を失い高熱に侵されている。いま彼が気がついた時点でも不思議なぐらいだ。よほど類まれなる力があるのか、ならこのまま放っておくのは危険だ。傷口もだいぶ癒えたところで草間はまた新たな術を彼に施す。警察官の左手首をかり、懐から銀色のブレスレットをとりだして草間はリラックスするように一旦呼吸を整えた後口を動かした。それは複雑な呪文で、草間はそれを一字一句、間違えることなく唱えきる。唱え終えると、何事もなかったかのようにカチッとはめる銀製のブレスレット。警察官は怪訝そうにそれを見つめる。
「お守り、みたいなもんだよ」
「あんたらは一体…」
人間の目の前で術を使った。もうあとにはひけない。草間はとりあえず警察官に名をなのると、彼もそれに答えるように名前を言う。
そして、沈黙。
青年の後ろ隣にいるあれは鳥か、鳥が飛んでなんか言葉もしゃべってる…。しゃべってる?鳥が!?
「な!なんで鳥が言葉しゃべってるんだ!!」
警察官の言動に草間は、笹木は、鳥の倶召神は、え??と愕然。草間と笹木は実体を高めているから見えるとして倶召神にはそんな機能はなく万人の人間には視ることはできない。が、警察官にはみえている……。まさか…あるのか。
「そのまさかデスね。私の姿、彼に見えているみたいデス」
横からけろりと言いのける倶召神に、草間はがくっと頭に鉛をのせられた気分だ。警察官は首をすこし傾けて、変なのかという顔色を浮かべている。草間はどうすんだよと倶召神に助けぶねを出す。当然のように上からおそらく記憶隠蔽命令が下されるだろう。だが、消したところでチカラのある人間が無事でいられる保障はない。倶召神が見えるということは他のあらゆるモノ、異形のモノたちがその目に見えていることになる。それだけ倶召神がみえるということすごいことなのだ。しかし感心を抱いている場合ではない。草間はどうすると眉間にしわを寄せる。
「これは…」
「ここでいったい何があったんだ」
霊気の絶たされたこの貴船神社で一体何が。警察官は現状を把握仕切れていないのか、倒れた警備員もしくは後輩の体を揺する。反応はもちろんない。皆瘴気にさらされて意識を失い高熱に侵されている。いま彼が気がついた時点でも不思議なぐらいだ。よほど類まれなる力があるのか、ならこのまま放っておくのは危険だ。傷口もだいぶ癒えたところで草間はまた新たな術を彼に施す。警察官の左手首をかり、懐から銀色のブレスレットをとりだして草間はリラックスするように一旦呼吸を整えた後口を動かした。それは複雑な呪文で、草間はそれを一字一句、間違えることなく唱えきる。唱え終えると、何事もなかったかのようにカチッとはめる銀製のブレスレット。警察官は怪訝そうにそれを見つめる。
「お守り、みたいなもんだよ」
「あんたらは一体…」
人間の目の前で術を使った。もうあとにはひけない。草間はとりあえず警察官に名をなのると、彼もそれに答えるように名前を言う。
そして、沈黙。