SEXY-POLICE79
ここは殺害現場の一つ東京クイーンズホテル。
夜は夜景がきれいだと評判の高いホテルのひとつだ。だからこそカップルで泊まりに来る客人が多く、何より隣にはテレビ局が建設している事もあって、多くの名のある有名人達が宿舎として利用していた。そんな名の高いホテルで一人の男性の遺体が発見された。名前は中井伸二(なかいしんじ)。職業は刑事である。
発見された場所は五階の五〇九号室で、遺体は灯油でもかけ火で焼いたように黒こげだったという。調べでは焼死体から胸には刃物か何か斬りつけられたような跡が検出されたらしい。だとすると火は被害者を殺害した後行ったことになる。しかしホテル側の証言では火災のサイレンは鳴っていないと言っていた。殺人現場でも火をつけた跡などどこにもなかった。というよりは何もいらった形跡がないのだ。最初のまま中に入る際に付いたドアノブの諮問もきれいにふき取られているし、唯一わかったことといえば足跡ぐらいだろう。サイズは二十五、六センチといったところか、かなり大きめで警察は男性ということで捜査を進めた。
「っう、…くそっ。まだふらふらしやがる」
輸血が足りないせいか足取りが落ち着かない。
「桐野警部補!?怪我はもう大丈夫なんですか」
いったい何度目の言葉だろうか鑑識の西塔が現場に来た桐野に驚いたような声をあげる。なんで自分の怪我のことがこんなにも広がってんだと内心やっかい気味に思いながら、桐野は心配をかけた西塔に大丈夫と言おうとしたところ。
「やっぱ野生人は普通の人間と比べて頑丈にできてるんですねぇ。うんうん」
ぶちっと桐野の血管が切れた瞬間だった。鋭い音が現場に響き、おまけに西塔の悲鳴が天地を轟く。唖然とする他の鑑識たちに、一瞬見えた頭の上に浮かぶ三途の川に星が散った。
夜は夜景がきれいだと評判の高いホテルのひとつだ。だからこそカップルで泊まりに来る客人が多く、何より隣にはテレビ局が建設している事もあって、多くの名のある有名人達が宿舎として利用していた。そんな名の高いホテルで一人の男性の遺体が発見された。名前は中井伸二(なかいしんじ)。職業は刑事である。
発見された場所は五階の五〇九号室で、遺体は灯油でもかけ火で焼いたように黒こげだったという。調べでは焼死体から胸には刃物か何か斬りつけられたような跡が検出されたらしい。だとすると火は被害者を殺害した後行ったことになる。しかしホテル側の証言では火災のサイレンは鳴っていないと言っていた。殺人現場でも火をつけた跡などどこにもなかった。というよりは何もいらった形跡がないのだ。最初のまま中に入る際に付いたドアノブの諮問もきれいにふき取られているし、唯一わかったことといえば足跡ぐらいだろう。サイズは二十五、六センチといったところか、かなり大きめで警察は男性ということで捜査を進めた。
「っう、…くそっ。まだふらふらしやがる」
輸血が足りないせいか足取りが落ち着かない。
「桐野警部補!?怪我はもう大丈夫なんですか」
いったい何度目の言葉だろうか鑑識の西塔が現場に来た桐野に驚いたような声をあげる。なんで自分の怪我のことがこんなにも広がってんだと内心やっかい気味に思いながら、桐野は心配をかけた西塔に大丈夫と言おうとしたところ。
「やっぱ野生人は普通の人間と比べて頑丈にできてるんですねぇ。うんうん」
ぶちっと桐野の血管が切れた瞬間だった。鋭い音が現場に響き、おまけに西塔の悲鳴が天地を轟く。唖然とする他の鑑識たちに、一瞬見えた頭の上に浮かぶ三途の川に星が散った。