SEXY-POLICE79
「やったのか…」

二人の口から安堵のため息が同時にこぼれた。

生きている、それがどれだけうれしいことか。

西塔は「ありがとう」と桐野に言った、桐野は「どういたしまして」と西塔に言った。

やっぱり人間(ヒト)にとって死ぬことは生きることよりもすごく辛いことだと桐野は改めて教えられた気がする。


『死』は怖い、でも恐れてはいけない。

『死』は人間誰にでも訪れることなのだから。


そう、人間(ヒト)は決して『死』には逆らえない―――。





  ☆☆☆





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