SEXY-POLICE79
本当なのか、桐野警部補。
意識はだんだんと薄れ、身体ももう動かない。

俺は死ぬのか、それならそれでいいのかもしれないな。彼はもういない。なら自分が生きている存在価値なんてない。いつの間にか、彼の存在が自分の生きる価値になっていたなんて…。

「…桐野警部補」

君はこんなところで死ぬような、弱い男じゃないはずだ。

――あんたはいい検事だよ。だから負けんな。
――俺がっ…俺があんたを―――。

そう、あの時のように。

――護ってやるから。

かっこいい君がいる。





☆☆☆









< 37 / 223 >

この作品をシェア

pagetop