SEXY-POLICE79
「…もしもし」

『まさか生きていたとは、驚きです。ちゃんと殺したはずなんですがねぇ』

クスクスクスと犯人のせせ笑う声に、須田も少々頭にきたのか語尾が少々荒くなる。

「お前の目的はなんだ!!」

『目的?そんなものは最初からありませんよ。ただ僕は殺したいから殺す、ただそれだけです』

「てっめェ――!!」

横から聞いていた桐野も頭にきたのか須田から携帯をぶんどって努なり散らす。それでも犯人はなんとも思っていないのかクスクスクスと笑い続ける。

『そうそう、早くそこから離れた方が良いですよ。最も、死にたいのなら別ですがね』

キラン、と光る銀光。飛んでくる矢。ボーガンで放たれ突き刺さるメッセージカードとタロットカード。

親愛なる桐野警部補。

「また俺宛てか…」


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