SEXY-POLICE79
「桐野…」
「西塔!無事で」
「来るなっ」
見ると西塔の体には破滅へのカウントを刻んだ爆弾が仕掛けられていた。どうしてと迂闊には動けない二人に、西塔は涙を流しながらこちらに近づいてくる。
「逃げろ…桐野、須田。患者を避難させて逃げてくれ」
右側にひどい火傷を負い桐野と同じように別室で入院していた西塔。なぜ彼の体に爆弾が仕掛けれているのか桐野にはまったく理解できなかった。そしてそれは西塔も同じだった。病室で意識を取り戻したときにはすで体には爆弾が設置されていた。西塔は「え?」と思った。そしてその答えは一通の電話で明らかになった。西塔は何も言えなかった。それは自分でも前々から覚悟していたことだからだ。電話の相手は自分の知っている人で自分に生きることを教えてくれた人だった。その人の頼みなら自分はどんなことだってしようそう思っていたけれど、一つだけ自分には出来ないことができてしまった。桐野を、人を、「殺す」ことだけは自分にはできなかった。できるはずがなかった。そしてそんな自分にあの人は嫌気がさしてしまったのかもしれない。役立たずになってしまった自分を消しに来たのかもしれない。
「馬鹿野郎!!お前を見捨ててなんか逃げれるかっ。一緒に」
「桐野!!お前は警察官だ。警察官の仕事は一人でも多くの市民を守ること…、そうだろ?」
そしてお前は生きてくれ。俺の分まで生きてほしい。
「西塔!無事で」
「来るなっ」
見ると西塔の体には破滅へのカウントを刻んだ爆弾が仕掛けられていた。どうしてと迂闊には動けない二人に、西塔は涙を流しながらこちらに近づいてくる。
「逃げろ…桐野、須田。患者を避難させて逃げてくれ」
右側にひどい火傷を負い桐野と同じように別室で入院していた西塔。なぜ彼の体に爆弾が仕掛けれているのか桐野にはまったく理解できなかった。そしてそれは西塔も同じだった。病室で意識を取り戻したときにはすで体には爆弾が設置されていた。西塔は「え?」と思った。そしてその答えは一通の電話で明らかになった。西塔は何も言えなかった。それは自分でも前々から覚悟していたことだからだ。電話の相手は自分の知っている人で自分に生きることを教えてくれた人だった。その人の頼みなら自分はどんなことだってしようそう思っていたけれど、一つだけ自分には出来ないことができてしまった。桐野を、人を、「殺す」ことだけは自分にはできなかった。できるはずがなかった。そしてそんな自分にあの人は嫌気がさしてしまったのかもしれない。役立たずになってしまった自分を消しに来たのかもしれない。
「馬鹿野郎!!お前を見捨ててなんか逃げれるかっ。一緒に」
「桐野!!お前は警察官だ。警察官の仕事は一人でも多くの市民を守ること…、そうだろ?」
そしてお前は生きてくれ。俺の分まで生きてほしい。