SEXY-POLICE79
「ここよ」

「――――。」

「どうしたの?」

「あ、いや…。なんでもない」

なんだろう…さっき感じた危険な予感は。

「どうぞ、軽く腰かけて下さい。いまお風呂を沸かしますから」

部屋に案内されるまま須田は近くのソファーに腰を下ろし、女から渡されたタオルで髪をふく。女性の部屋にしてはやけに殺風景で、きちんと片付けられている。さっきの爆発騒ぎから、犯人からの連絡は一切ない。

「桐野警部補…」

「お風呂入ったわよ」

女の声を聞いて慌てて携帯を戻す須田。

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