偽物ラブレター



「大地ー!」


恥ずかしそうにドア付近で俺を呼ぶのは、杏樹。


男子はみんなが振り向く。
もちろん、山峰も。



「どうしたの?普段こないのに……」



杏樹に近寄ると袖口を摘まれた。


えっ、もしかして俺に気を持ちはじめ……



「明日ね、竜志くんの誕生日なんだけど何買えばいいかな?」



……てないか。。



「なんでもいいんじゃない?」



なんで俺に聞いてくんだよ。
……俺に聞くなよ!


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