偽物ラブレター



掃除場所に行こうと背を向けると腕を引っ張られた。



「なんだよ!」


「山峰と杏樹の間に入ろうとしたら許さないから!」


そう言うと腕を離して走っていった。



怖い女というような目をする圭吾。



……同感。



ってか、間に入って悪いかよ。


山峰の態度が許せないからだろ!
杏樹がかわいそうすぎる。



「邪魔しますとも……」

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