偽物ラブレター
誕生日 杏樹side
今日は楽しみに待ってた、竜志くんの誕生日!
普段うるさくしか聞こえない目覚ましの音も不愉快に感じない。
お母さんに呼ばれる前にリビングに入ると、一瞬驚いてから何かを悟ったかのように笑顔をつくった。
体はピンピンしてるし、肌のお手入れした甲斐があってツルツルしてる。
朝ごはんを食べ、化粧台に向い 化粧をする。
今日は、素敵な1日になるといいな。
制服に着替え玄関のドアノブに手をかけた。
行ってきますと一言いうと、お母さんは手を振って私を送り出してくれた。