偽物ラブレター



顔を覗くと大地は上目遣いをして私を見てきた。



「どうしたの?具合悪い?」


「あいつのところ行くなよ。」


「なんで、そんなこと言うの?」



すると私の腕を引っ張り、顔を近づけられた。
唇が近づいてくる。


思いっきり大地を突き放すと、ベンチに座ったまま倒れてしまった。



「わっ、ごめんね!」


「いってーな!!」


頭をぶつけたみたい。。
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