偽物ラブレター



いつの間にか始まってた、終了式。


一旦教室に戻り、体育館履きを持って体育館に向かった。



4組の最後尾に並ぶと、私の視野に入ったのは竜志くんの後ろ姿。


楽しそうに隣にいる男子と話してる。
だんだんと女子も絡みだした。



私の中に生まれる感情。

嫉妬を交わらせた悲しみ。



この感情をどこに投げ出せばいいいの?


こんな醜いものいらない。



「……私が本当に今日に祝ってもいいのかな?」



今朝言ってた言葉が頭に何度もよぎる。

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