偽物ラブレター

すると、侑士が俺の肩に体重をかけてきた。



「竜志、そんなダチより杏樹ちゃん誘って祝ってやるよ。」


俺の誕生日でも杏樹を狙うとかいい度胸してんじゃねーか!



「柊さんとはそんなに仲良くないし、別にいいよ。それよりダチの方が大事!」



急いでその場を離れて家に帰った。


制服を脱ぎ、私服に着替えると一通のメールが届いた。



《竜志くんの誕生日は私が祝うより、友達に祝ってもらったほうがいいんじゃない?


ってことなので今日はごめんね。》



はぃ?
来ないって言ってんの?



俺の誕生日なんてどうでもいいのかよ!

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