偽物ラブレター



「靴と荷物持って、クローゼットに隠れろ!」



えっ、いきなりなに言ってんの?



「早くしろ!」



眉間にしわを寄せて私を睨んできた!

最近怖くないって思ってただけに、睨まれると怖い。。


背筋が凍るような電流が流れた。



ドンドンドン!!



「「おーぃ、大地 いるんだろ?」」



アパートのドアを思いっきし叩きつける、大勢いるらしき男性。


声まで厳ついし……




早くしろ!
小声のようで出てない言葉を頭で理解し、そっとドア付近に近づきそっと鞄と荷物を持ってクローゼットに隠れた。


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