偽物ラブレター
「わかりました。女はいないので安心してください。そして抜ける気はありません。」
「お前さ、あの女ほっといて抜けろよ。お前は裏切られたんだから。」
「そんなことできませんよ。気遣いありがとうございます。」
裏切られた……?
なんで、その人と引き換えられてるの?
その男性たちが帰ったらしくて、そっと私の入ってるクローゼットを開けた。
その表情は、切なそうで辛そうだった。
大地を救うことは私にはできない。
その後、私は大地の家をでて家に帰った。
携帯を見てみると、何通もの親からのメールと着信。
その中には一つも竜志くんからのものはなかった。