偽物ラブレター
朱音さんの卒業する日に告ったらOKをしてくれた。
でも、その時の俺は浮かれて全然気づいてなかったんだ。
____どうして俺をOKしたか____
そして、OKされた次の日から朱音さんとの連絡が途切れた。
不安なまま春休みを迎えた。
朝目が覚めたのは近くで聞こえるバイク音。
うるさくて耳を塞ぐ。
外から聞こえてくるのは、イカツイ声で俺を呼ぶ声。
母さんが恐る恐る『静かにしてもらいたい』という言葉に耳を貸さず、俺の家に入ってきた。