偽物ラブレター
「朱音さん……!」
今まで連絡がなく不安だった毎日。
やっと会えてホッとした瞬間、総長が朱音さんにキスをした。
自分の彼女にキスをされ頭に血が上った。
「総長っ、朱音さんは俺の……」
「俺の女に手を出したのはお前だろ?」
頭の中が真っ白になった。
でも、俺の告白OKしてくれたのに……なんで?
啓さんの彼女だったなんて知らなかった。
怒りを覚えるのと同時になぜか悲しくなった。
___じゃ、なんでOKしてくれたの?
___俺に見せてくれた笑顔は偽物?
___連絡がなかったのは遊びだったということか?
疑問が増えてく中、総長が俺に朱音さんが俺を利用してたことを伝えてきた。