偽物ラブレター




仲間が「抜けたい」というと根性焼きをみんなの前で総長にされて抜ける人が多い。



苦しみ叫ぶ声が頭の中でよぎった。


でも、俺はそれをせずに抜けることができる。。



俺を騙し、裏切った 朱音さんを捨てることなんて簡単だけど、それを選ぶことができなかった。



俺の判断のおかげで逃げれた朱音さんは一度も俺の顔を見ずにその場を去った。



「お前は朱音にとってそれぐらいでしかなかったってことだろ?」



その言葉は自分でも思うより総長に言われ胸をエグられた気分になった。



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