偽物ラブレター
それから一切朱音さんに会わずに総長の元でやってきた。
高1の冬、隣町のグループともめて争いになった。
俺の相手はここらじゃ有名な彼で、ボコボコに血だらけにされ立てなくなって倒れてた。
そんな時に遠くから歩いてくる人の足音が聞こえた。
だんだん近づいてくる足音から逃げようとしても動くのが痛くてそのままの状態でいると、俺の近くで足音は止まった。
「だっ、大丈夫ですか?」
震えた声の女に声をかけられた。