偽物ラブレター
連れてこられたのは、私も初めてってくらいきたことのない裏門のある一角。
竜志くんのことかな、この先輩も。
幼馴染みがばれた?
「あなたは佐伯 大地の何なの?」
大地のこと……?
「なんか言いなさいよ!」
想像もしてなかった会話で一時的フリーズを起こした。
「私は大地の……」
大地にとって私は何なんだろう?
すると、黙ってる私にしびれを切らしたみたいで平手打ちをした。
その瞬間少し舌を噛んじゃって、口の中に少し鉄の味がひろがった。