偽物ラブレター



連れてこられたのは、私も初めてってくらいきたことのない裏門のある一角。




竜志くんのことかな、この先輩も。


幼馴染みがばれた?




「あなたは佐伯 大地の何なの?」




大地のこと……?


「なんか言いなさいよ!」



想像もしてなかった会話で一時的フリーズを起こした。



「私は大地の……」


大地にとって私は何なんだろう?


すると、黙ってる私にしびれを切らしたみたいで平手打ちをした。



その瞬間少し舌を噛んじゃって、口の中に少し鉄の味がひろがった。
< 220 / 269 >

この作品をシェア

pagetop