偽物ラブレター
大地に逢いに1組に向かってると今朝もあった、村田くんに会った。
「どうしたの?杏樹ちゃん……」
「……あのね、」
何かを理解したみたいで、私の両肩に手を置いた。
「竜志のことを待ってるんでしょう!」
……いやいや、違います。
なんて何も言えなくて、竜志くんのことを呼ばれた。
「杏樹、どうしたんだよ!」
呼ばれた竜志くんが私の髪を見て思いっきりこっちによってきた。
こんな竜志くん初めて見た!
なんで、こんなに慌ててるの?
こんな幼馴染みとして認めてもらえなかった私を……