偽物ラブレター
チャイムが鳴り、腰を下ろしてたベンチを立ち上がった。
カサカサッ
後ろにある木から物音きこえた。
気のせいかな?
風が吹いてきこえた音かな?
教室に戻ると恵子が寄ってきた。
なにか話ありげな顔をしてるんだけど……
眉を下げて話しかけてきた。
「杏樹って、もしかして佐伯のことが好きになったの?」
「……うん。」
でも、なんでそれを知ってるの!?
「杏樹がいなかった時間、裏庭が見えたの……」
もしかして、それで見えちゃったってわけだ……
大地の姿なんてなかったのに……