偽物ラブレター



「これからはどんなに距離が離れてもお前を放す気はないから!」



……大地、ありがとう。




「ねぇ、大地ダイスキ!」



「そういえば、ずっと預かったままの山峰へのラブレターどうすればいい?」


……あっ、忘れてた!




「大地がしたいようにして?」


「俺任せかよ!」



私にはもう必要ないからね。




「私には大地がいればいいからっ!」



今まで埋められなかった時間をこの2日だけでも一緒にいれたらそれでいいの。



< 252 / 269 >

この作品をシェア

pagetop