偽物ラブレター




「……大地、それ酷くない?」



笑いながら移動教室に向かう途中でもやっぱり電話をしてる。



話しながら、視線がぶつかると俺に手を振ってくれた。



笑顔で手を振る姿にどれほどの男子が目を向けたことだろう?





「あっ、ごめん。でね……」


そう言って、電話にまた戻っていった。




佐伯が杏樹の彼氏じゃなかったら今頃、モテモテだっただろうな。。



そうゆう面では、よかったけど…


俺が杏樹にしてられることは、見守ってあげることだけかな。


< 259 / 269 >

この作品をシェア

pagetop