偽物ラブレター
腕を放された。




「竜志くん……あのね。」




呼びかけるけど、竜志くんは自分がさっきいたところに戻ってしまった。


だから、私も何事もなかったかのように大地について行った。


前にも話した中庭に向かった。

ついたと同時に授業の始まるチャイムが鳴った。



「チャイムが鳴ったけどいいの?」



大地が気を遣ってくれた。

今日はいいの、話を聞いてほしいから。



「あいつっていつもあーなの?」


どうゆうことだろ?
笑顔で話しかけてくれるって思ってんのかな?


そんなことしてもらってたら今頃楽しくやってるよ。。


< 65 / 269 >

この作品をシェア

pagetop