偽物ラブレター


確かこいつって裏があるんだっけ?


幼馴染みである杏樹に冷たく当たってるもんな。



「佐伯って面白い奴だな。」



ふふって笑うと、山峰は目つきを鋭くして俺を見てきた。



「杏樹はお前なんかに振り向かねぇーよ?」



顔を近づけてきて耳元で呟いた。


何こいつ。。
表でいい顔しやがって……



奪ってやるよ!



「それはどうだろうな。」


鼻で笑って、席を立ちダチのところに向かうと肩を掴まれた。


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